前日②からの続きです…☆
高校2年生になった藤原は、学業も全力ですが
部活動にも一層力を入れていました
その部活動は、とある検定試験に向けて…
そして卒業以降、社会人として必要になるスキルも
身に付けることが目的でした
年に2回、検定試験は行われており
高校1年生から下級より順調に合格し
高校2年生の秋検定で最上級の1級受験が
決まっていました
当時の藤原在籍校では2級合格止まりで
1級合格者不在だったため
合格圏内の実力を身に付けていた藤原を
学校総力で応援してくれていました
その1級受験日の少し前に、文化祭がありました
文化祭は土日続けて行われ、翌月曜日が代休です
そこに目を付けてK先生に近付きます…
「ねぇ、K先生。
検定に絶対合格するから
壮行ドライブ連れてってよ♡」
大変図々しいお願いですし、普通に考えたら
断られると思ったのにあっさり「イイよ」と…!
本当はイケないことなのですけどね…
「イイよ」ってことは期待しちゃうじゃないですか…
ねぇ…♡
そうして迎えた代休当日♡
親には「代休だけど検定対策で部活だから
学校に行ってくる」と言って制服で家を出て
超ドキドキしながら待ち合わせ場所へ向かいました
K先生は私服姿で先に待っていてくれて
車の助手席に乗り込むなり顔を覗き込むと
藤原の頬に手をあてて、こう言うのです
「なぁ、デートなんだから口紅位つけてこいよ」
…って!!
しかも
藤原の唇にスーッと自分の親指を這わせてから
そんなこと言うの…!
純な高校2年生に対し、罪が過ぎると思いませんか…?
その時は心臓が飛び出ちゃうんじゃないかと
思ったけれど、平静を装いつつK先生の助手席で
景色のよい丘等を堪能しながら夕方くらいまで
先生と2人っきりでドライブしてました🚙
でも特に進展はなく、自宅近くまで送ってもらって
その日は普通にお別れ…🥺
その後もいつも通りの先生と生徒に戻ります
その後行われた検定試験ですが
在籍校では藤原のみ無事1級合格☆
学校初の名誉と表彰も受けました
より各先生からも可愛がられ、K先生とも
N先生とも良い距離感を保ちつつ
高校2年生の終盤、バレンタインデーを迎えます
当日、色々期待もしながら準備室に押し掛けて
チョコと一緒に用意したプレゼントを渡します
K先生がよくつけていたネクタイピンと同じ
ブランドで、別のデザインを選びました
そして藤原から、勇気を出して告白しました…!!
でも、K先生からの答えは「No」
「俺、前任校の卒業生と付き合ってるんだよ」って…💧
思わせ振りすぎるよ、K先生…
付き合ってる人が居るなら先に言っておいてよ…
いくらでも言える時、あったよね…?